人生の展覧会 第2画

人生の展覧会というものが、ある時ある場所で開かれた。
どんなものが並べてあるか、人々は好奇心を持って見に出かけた。
第1会場
入ってみると真っ暗だ、
どうしたことかとたずねると、この世の解説者が言うことに、
 ”人生は真っ暗さ、明日も分からぬ暗闇よ、
 望みの光などこの世には、いくら探してもありっこない”

第2会場
 入ってみると驚いた、
 あるはあるは靴ずらり、
この世の解説者が言うことに、
 ”人生は靴(苦痛)ばかり、大きな靴(苦痛)に、小さな靴(苦痛)
 この世の旅路を終えるまで、靴(苦痛)だけが、履き物さ”

そこへ来た天国の解説者の言うことに、”嘆くには及びません、このほかに第3会場があるのです。
そこは、望みと喜びの部屋さ。さあご案内致しましょう。さあ、ここが第3会場です”
第3会場
 イギリス王朝の初期の頃、政権を握っていたある王が、一部の者にずいぶん嫌われていました。
そのうちに反対者たちは反旗をひるがえし破竹の勢いで進撃して来ました。
王様はよく訓練された信頼できる近衛兵を追って反乱軍を迎え撃たせました。実戦の経験と伝統の団結力によって近衛軍は間もなく反乱軍を一掃し、ある者を殺し、ある者をいけどりにしましたが、大部分の者は山林地帯に逃げ込みました。ところが王様は憐み深い人でありましので、自分の命を狙った者らをゆるそうと考え、一計を策しました。すなわち、城の窓に大きなろうそくをともし、このろうそくが燃えている間に投降した者は皆ゆるすというおふれを出したのです。
約束通りにろうそくが燃えている間に投降した者は皆ゆるされました。しかし心を頑なにして王様の最後の勧告を受け入れず、ろうそくの火が消えるまで、山林地帯の中にいた者は、皆発見されて殺されてしまいました。
天国の解説者……
 聖書に「すべての人は罪を犯したので、神からの栄誉を受けることができず・・・」と書いてあります。
私たちは皆、王の王であられるキリストにそむいて、身勝手な道を歩いて来ました。神を離れた結果は、
永遠の滅びです。しかし、唯一の神のひとり子であられるイエス・キリストは私たちの罪を皆帳消しにするため、みずから私たちの罪の裁きを十字架の上で受けて下さいました。イエス・キリストは死んで、三日目に甦(よみが)えり、今あなたの為に、主(しゅ)として、恵みのろうそくをともし、罪という暗黒の森の中にいるあなたを招いておられます。さあ、早く森を出てイエス様のみもとに参りましょう。
そうすればあなたの罪はことごとくゆるされ、それだけでなくあなたは神の子とせられ、やがてイエス様のおられる天国に行くことができるのです。
 しかし、恵みのろうそくの火も、もうすぐ大きくゆらいで消えてしまいます。そうしたらあとに残るものは神様の裁きだけです。あなたの明日の命は、誰も保証することができません。あなたの心臓が動いている今、恵みのろうそくがまだ輝いている今、救い主イエス・キリストのみもとに参りましょう。そうすればあなたも、貴い救いにあずかり、やがてあなたの作品もこの第3会場に飾られるようになるでしょう。

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コメント: 1
  • #1

    匿名 (日曜日, 23 4月 2017 14:01)

    良かったです。